鞆のことなど

鞆の浦については、なにかと話題になっているのでご存知かと思います。ここでは開発に賛成か反対かを論ずること
ではなく、昭和初期の鞆がどのような風景であったかをご紹介したいと思います。

備後 鞆の津港全景〔其一〕
備後 鞆の津港全景〔其一〕
備後 鞆の津港全景〔其二〕
備後 鞆の津港全景〔其二〕

ここが開発されようとしている場所の中心ですが、左の写真の中ほどに常夜灯が見えています。

この写真は大正から昭和初期のものと推測されるのですが、船はまだまだ古い船型をとどめたものが多いのに驚かされます。そして、こんなに美しい風景であったということです。

スタジオジブリの社員旅行で鞆の浦を訪れた宮崎駿監督が、鞆のたたずまいが気に入って、その後、2カ月間滞在して「崖の上のポニョ」の構想を練ったということだそうですが、なるほどという気がします。

 ちなみに、福山市の開発計画は、常夜灯の前を自動車用の橋が横切るという計画のようです。観光拠点として常夜灯の前に橋上の展望デッキを付けて海側から鞆の街並みや風景を堪能することができるとか。

 歴史的街並みを観光資源としている地方都市は多く、最近では、我が、埼玉県川越市の蔵造りや、滋賀県長浜の
黒壁が有名ですが、古くは小樽の運河、柳川の水郷などもしかりです。みな取り潰しの危機を市民が救って残した
貴重な歴史的財産であることは誰もが知っていることです。そして、なんとか古い状態で維持することに市や自治体
が予算を使い市民とともに心配りをしている訳です。そのことが歴史的財産として価値があり観光客を満足させることに繋がり、結局、人が集まり自治体が潤うということを実証する好例ではないでしょうか。

 もし、福山市が展望デッキ付きの橋を架けることが将来の観光施策として有効であると本気で考えているのであれば、その行政的センスに著しく疑いを抱かざる得ません。
 開発関連事業で利権を持つ一部の人や業者のためであるなら、それはそれで福山市はそちらを取るという判断をしているのでしょう。

 少なくとも鞆の観光振興のために開発するという福山市の主張は正しい説明ができなのではないかと考えるのですが。

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